子育て

子育ては参加するもの?『ミステリと言う勿れ』より

育児に参加するって言葉を聞きませんか?育児はボランティアなのでしょうか?不参加という選択肢はあるのでしょうか?

育児は二人が作った子です。だからお互いに見るのが当たり前です。

しかし、お金も必要ですから、誰かが仕事をしなくてはいけないわけです。

その仕事の間は、育児は仕事をしてない方がするというのは分かります。

ただ、仕事を帰ってきた後は、お互いにイーブンのはずです。

ここでは、パパが仕事に行って、ママが育児、家事をしている家庭の話です。

子育てって誰の仕事?って?

子育てでパパが育児を頑張ってるパパをイクメンって言ったりして、もてはやされていますが、ママにとっては、当たり前のことととらえられている世の中。

結婚した後、嫁が変わった!などということ愚痴も聞かれたり、聞かなかったり。。。

仕事をしているから育児はママに。という方も多いでしょう。

ただ、育児は24時間。命を守る仕事をしています。

決してハードではないけれど、気を抜けない。寝不足にもなります。

産後うつなどという言葉があるようにどんどん追い込まれていく方も少なくありません。

産後うつ

私も布団にくるまって泣いたこともありました。

そんな中で、15年間、私は家事友、育児友を見つけたり、児童館や教室などの居場所を見つけ、ここまで来ました。

でも、育児はママだけのものではありません。

少し手伝って感謝してほしいなどという言葉もパパから聞いたりしますが、

ちょっと待ってください!ごみを捨てるのも、ご飯を作るのも子どもの着替えをしたときなど、ママに感謝したことがありますか?

 

先日読んだ家事友でそれについてほんとに!ほんとに!とうなずきながら読んだ本があったので紹介させてください。

『ミステリと言う勿れ』

田村由美さんの作品です。

BASARAや7SEEDSが有名な方です。

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とても絵がきれいで読みやすいから好きな作家さんです。

 

この本が実に面白く、1巻無料で読めるところをわざわざ他のサイトで無料登録してそのポイントで買って読んでしまったほど!

この本は、久能くんという主人公がいろんな事件に巻き込まれながら、

その中で、人とは違った視点、世の中とは違った視点でいろんなことを思いだたせてくれるものでした。

これが響くんでしょうね。

1巻では刑事さんに尋問されているのに、刑事さんそれぞれに抱えてる問題を吹っかけていきます。

そして、なるほど!と皆が感心してその場を去っていきます。

妊娠中や育児中はしんどいもの。やるなら1~

ネタバレも含みますが、読んでみて下さい。

久能君に尋問する新婚の刑事さんに

「奥さんと喧嘩でもしたんですか?」と久能君はいいます。

『なんでわかるのよ!』驚く刑事さんに、

「シャツはアイロンかかってないし、靴はY語れてるし、昨日はそうじゃなかったので。」

鋭い久能君です。

「なんかヨメ、いっつも機嫌が悪くて。。。」という刑事さんに、

「奥さん何ヶ月ですか?」は聞きます。

刑事さんは、その質問に

「五ヶ月ですよ。

いや、確かに俺忙しくてつきあいで全然帰れなかったりほったらかしですですけどね。

他の刑事さんももっと帰らなかったって伝説あるし。警察官ってそんなもんってわかってほしいすよ。

でも俺、ゴミ捨てとかはしてるんですよ。

少しは手伝ってるって感謝してほしいわ!」

ここです!こんな風に思っている方も少なくないはず!

 

久能君は続けて聞きます。

「ごみ捨て。。。どこからですか?」

驚く刑事さんは、

「どこから?いや、うちからゴミ捨て場まで。。。」

 

その答えに久能君は、

「おたくにゴミ箱はいくつあります?」

刑事さんは驚きふためきながら

「はぁ?ええ~っと、2・・・3・・・?」と答えます。

 

久能君は、淡々と、

「ごみ捨てって家中のごみを集めるとこから始めるんですよ。

分別できてなかったらして、袋を取り換えて生ごみも水切ってついでに排水溝も掃除して

ゴミ袋の在庫があるかチェックしてそいうやってやっと一つにまとめるんですよ。

そこまでが面倒なんですけど。」

刑事さんはたじろぎながら答えます。

「おれ、できたやつをもってくだけ。。。」

 

久能君は続けます。

「それで感謝しろって言われても奥さん身体がしんどいんじゃないですか?」

刑事さんはハッとしたようでした。

普段ならやってあげようと思えることも妊娠してるなら、なおさらしんどいこともあるでしょう。

子育て中だって、あれもこれも!!とバタバタしてる中で一つでも1~捨てるところまでしてくれたらどんなに助かるか。

そんな視点で見てくれるって本当にあり難いですよね。

この後、ゴミ捨てを1~するようになった刑事さんは奥さんに泣かれたそうです。

奥様の疲れもあったのでしょうね。

涙もろくなりますが、本当にうれしかったんでしょう。

それだけで本当に助かるのですから。

 

この漫画は、他にも男性の職場の女性であったり、視点の見方を変えて教えてくれます。

 

子育ては参加するもの?

子育てはある意味24時間営業です。

仕事に参加する、参加しないはあるのでしょうか?

 

マンガでは、この事件を解決した後も刑事さんとつながっていて、

また違う日に、刑事さんが久能さんに愚痴ったことをきっかけに

家庭の中のパパの位置や子育てについて久能君は話してくれてます。

そうだね。そうだね。何度も読み返しました。

久能君は、「ぼくはたまにメジャーリーグの中継を見るのですが、メジャーリー具の監督は、時々試合を休むんですよ。奥さんの出産はもちろん、お子様の入学式や卒業式、家族のイベントで休むんです。

彼らは立ち合いたいんです。一生に一度の子どもの成長の記念日に。

行かずにいられるかって感じで。行きたくて行くんです。

でも、その試合を中継している日本側のアナウンサーや解説者が何を言うかというと、

『・・・あぁ』

『奥さんがこわいんでしょうねぇ。。。』

彼らには、メジャーリーガーが行きたくて行ってることが理解できない。

何故なら自分はそう思ったことがないから。

無理矢理行かされていると考える。

大切な仕事を休んでまで。と。

メジャーリーガーは、子どもの成長に立ち会うことを父親の権利だと思い、日本側の解説者は義務だと思ってる。そこには天と地ほどの差があるんですよ。」

それを真顔で刑事さんに言う久能君。

「刑事さんは、お子さんを奥さんの付属物だと考えてないですか?

だから『参加する』とか『手伝う』なんて言葉がでるんじゃないですか?

子どもを産んだら女性は変わるといいましたね。当たり前です。ちょっと目を話したら死んでしまう生き物を育てているんです。

問題なのは、あなたが一緒に変わってないことです。

でも、強制されることではないので、刑事さんのお好きにしたらいいと思います。

したこともしなかったこともいずれ自分に還ってくるものなので。

刑事さん、子供がお父さんに愛されたくてかまってほしくてグレました。なんてドラマの中んだけのことですよ。

実際はただただ無関心になっていくだけです。」

久能さんも刑事さんも真剣な表情です。

刺さりますね。。。この言葉。

無関心。。。それほど怖いものはないです。

あってもなくてもいい存在ってことなんですから!

 

これは一例で、子育てを一緒にしているパパやママもたくさんいらっしゃるでしょう。

当たり前なんですが、当たり前を当たり前と捉えられないっていうのがとても悲しいことですね。

もちろん、外での仕事は疲れるでしょう。

それも家で待ってる方は分かっています。

でも24時間営業、しんどいんです。

参加ではなく、やれることはやるにしませんか?

大事なお子様を一緒に育児してるのですから!

 

 

 

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